オカメインコのケージサイズは465以上
オカメインコは尾羽が長く、全体長は30センチ前後あります。
この種の特徴ですが、オカメインコもくちばしの力が強く、かじるのが大好き。
ですから当然、ケージ選びもその性質を考えて選ぶ必要があります。
オカメインコの体格や性質を考えあわせると、彼らには1辺が46.5センチ以上の大きさのケージが理想です。
快適に過ごせるラインが465サイズであって、予算と環境が許すならば、広ければ広いほどいいです。
なぜなら 広いスペースがオカメインコの安全性の確保につながっているからです。
おそらく飼い鳥の中で最強のビビリであろうオカメインコだから、ケージ内に余計なものをつけないで、できるかぎり広々とした空間を提供することが、快適さのみならず 彼らの安全にもつながります。
大震災の時に、負傷して鳥の病院を訪れた患者でいちばん多かったのが オカメインコでした。
繊細で怖がりで、オカメインコが驚き暴れ回る「オカメパニック」という造語ができるほど、彼らはノミの心臓の持ち主です。
カーテン越しに車のライトなどの光が一瞬差し込んだり、何か物音がしただけでもバタバタとケージ内で騒ぎ、それが元で羽が大量に抜けたり、出血するほどのケガを負うことも珍しくありません。
だからオカメインコの怪我を未然に防ぐ意味でも、できるだけ広い居住スペースを与えてあげてください。
オカメインコケージのレイアウトと置き場所

オカメインコの防音ケージ

オカメインコの鳥かごはHOEI 465オカメステンレスがおすすめ!
オカメインコの鳥かごでいちばん理想的なのがHOEI 465オカメステンレスです。
ベーシックかつスタンダードな鳥かごで、シンプルで使いやすく 前面扉も上部も大きく開くので、鳥の出入りも中の掃除もやりやすいです。
鳥かごメーカー老舗のHOEIのケージですので、ぶっちゃけ他のメーカーの追随を許さない感じがありますね。とにかく造りが最上です。
HOEIは鳥かご底の引き出し部分やフンきり網などの交換パーツや 止まり木・餌入れ・飛び散り防止カバー等の付属品も別売で手に入るのです。
ですから、かなり長く愛用できることもメリットのひとつです。
ケージはいろいろなメーカーのものがありますが、やはり「安かろう悪かろう」は否めないんですよね。
私もこれまで色々なケージを使ってきましたが、特に安いケージは溶接部分がやばいものとかあったりして(尖って鋭いままで「これじゃ鳥が足を怪我しちゃうじゃん」と思ったりとかw)
「やっぱり見てくれが良くても、お値段以上なんてことはほとんどないんだなあ」と思いましたね。
見てくれだけは良くても、やはり耐久性も非常に悪く、劣化が早くて 結果的にコスパがとても悪かったです(爆)
しかしHOEIなら間違いなく高品質であり ほぼ間違いないと個人的には思っています。
HOEI465オカメステンレスがオカメインコの鳥かごにいち押しである理由は 名前の通りオカメインコ仕様に作られていることはもちろんですが、素材がステンレスというところがキモです。
465オカメステンレスとは別に オカメインコ用のケージにはHOEI465オカメがあります。
465オカメもとても人気が高いのですが 金網がステンレスではなく銀色メッキですので、鳥体への安全性と丈夫で長持ちという点では、やはり465オカメステンレスの右に出ることはありません。
ではステンレスケージがどのように優れているのか、その理由を説明していきますね。
ステンレスケージのメリット・デメリット
小鳥の金属ケージは大きく分けると2種類ありますが、その違いは金網の素材です。
銀色メッキが施されているか、ステンレスを使っているか。
では、どちらの素材が優れているのか?というと、まあどちらにも一長一短あります。
ステンレスケージのデメリットは、価格が高いこと、重いことがあげられます。
しかしながら小鳥の健康と安全性を最重視するなら、ステンレスケージに軍配が上がります。
ステンレスケージは銀色メッキケージと比べて錆びにくく、長持ちしますし、ステンレスの方が 掃除の際の汚れ落ちが良いこともメリットです。
しかしそれよりも何よりもいちばん重視しなければいけないのは、オカメインコの健康に直結したメリットです。
ステンレスケージを選ぶべき オカメインコの健康上の安全性の問題とは?
ステンレスケージ最大の優れたメリットは、オカメインコの健康や安全性の問題です。
基本的にインコ・オウムは かじるのと くちばしを使って金網をよじ登るのが大好きで、365日ケージの金属部分を口にしています。
銀色メッキケージの金網には亜鉛メッキ後に三価クロムを塗装していますが、当然これもインコの口に入るわけで、このメッキが毒です!
メッキケージが新しいうちは問題がありませんが、古くなって劣化してくると 知らず知らずのうちにメッキの剥落物が体内に入り、中毒を起こすことがあります。
そうなる前にケージを新しいものに変えればよいのですが、目に見えて錆びたりしてこないと、交換適期がわかりづらい。
さびていなくても、長い年月使っていれば経年劣化からメッキは剥がれ落ちてくるものですが、なかなかそれには気づきづらいということもあります。
「壊れていないからまだ大丈夫」「まだまだきれいだから使えるよね」・・・などと なかなかケージを新しいものに交換しなかったりしてしまいがちです。
ケージメーカーのHOEIはホームページで 三価クロムは動物にも環境にもやさしいと言っている反面 「さらに安全性を求められるお客様には、ステンレス製ケージへ」とも謳っています。
その部分の受け止め方は飼い主さんの裁量次第ですが、メッキなどの剥落物の摂食が気になるのであれば、はじめからステンレスケージを使うのがベストな選択といえます。
ステンレス製だから半永久的に使えるというわけではないですが、鳥が剥がれたメッキを食べてしまうのを防止する安全性を第一に考えるのであれば ステンレスケージを使うべきです。
オカメインコが亜鉛中毒死!愛鳥がある日突然お星様にならないためにすべきことは?
オカメインコには意外と亜鉛中毒症が多いのです。
亜鉛中毒症に陥ると急に元気がなくなり、緑色のフンをするようになり、痙攣をおこします。
容体が急変して、飼い主さんには何が何だかわからないうちに あっという間にお星様になってしまう…。
こういった中毒は 鳥の病院で早めに適切な治療を施せれば助かりますが、治療が遅れたり、重症化した場合は助かりません。
亜鉛中毒は金属成分がゆっくりゆっくり体内に蓄積していくことで、じわじわと中毒症状が現われます。
目に見えないので鳥も飼い主も有毒物質が体内に蓄積しているなんてすぐにはわかりません。
気づかないうちに症状がじわじわ進行していき、ある日突然別れの日がくる…なんて怖い。
亜鉛中毒症の予防については コンパニオンバードの病気百科―飼い鳥の飼育者と鳥の医療に関わる総ての方々に薦める“鳥の医学書”に、このように書かれています。
亜鉛中毒症を予防するためには 亜鉛メッキのケージは錆びる前に交換するか、または最初からステンレスやアルミ製のケージを使いましょう。
オカメインコはとてもご長寿さんが多くで、平均寿命は18歳前後。
事故に気をつけてしっかり健康管理ができれば、20~30才まで長生きしている子も珍しくありません。
オカメインコは「インコ」ではなく「オウム」の仲間ですが、オウムは本当に長生きで、犬・猫よりもずっと長いお付き合いになるのです。
そんなかけがえのない家族の一員だからこそ、安全には万全の注意を払って、心地よい環境を整えてあげて、少しでも長くいっしょに過ごすしあわせな時間を共有したいものです。